閻魔王はもとはヒンドゥー教の神様で、死後の世界の王様でした。王様は国全体を司るところから、地獄行、極楽行、それぞれのパスポート発行者となりました。 服装が中国風なのは、仏教が中国を経由するとき、道教の影響を受けた為です。 閻魔王は恐ろしい顔をしていますが、仏教ではお地蔵さまの化身です。再び罪をつくらせない為に恐ろしい顔で叱咤しているのです。 死んで地獄に行った人間は閻魔大王を含む十人の王の法廷に順繰りに引き出され、そこで生前の行いを審査され裁判される。十王の五番が閻魔大王、その前に置かれた鏡には死んだ人の生涯が映し出されるという。 昔、親が子に「嘘をついたら閻魔様に舌を抜かれる」と教育したものです。 【奪衣婆(だつえば)】 三途(さんず)の川のほとりにいて、亡者の着物を奪い取り、衣領樹(えりょうじゅ)のうえにいる懸衣翁(けんえおう)に渡すという鬼婆。十王経に見える。葬頭河(しょうずか)の姿。奪衣鬼。 |