本尊は阿弥陀如来であるが、最も有名なのは“こんにゃく閻魔”と呼ばれる閻魔像である。この像は鎌倉時代の作と言われ、非常に古い座像である。右目部分が割れて黄色くなっているのが一番の特徴で、この姿が“こんにゃく閻魔”と呼ばれる伝承を生み出している。
宝暦年間(1751-1764)のこと。眼病を患った老婆が、閻魔像に治癒祈願の参拝をおこなっていた。すると夢枕に閻魔大王が現れ「満願成就となった暁に、片方の目をお前にやろう」と言った。そして21日間の祈願を終えた時、老婆の片方の目が突然見えるようになり、お礼参りに行くと閻魔像の右目がつぶれていた。老婆はその功徳に感謝し、自分の好物であったこんにゃくを以後口にせず、閻魔像に供え続けたという。
閻魔像のアップ | 閻魔堂 |
閻魔堂 | こんにゃくえんま石柱 |