快楽山(けらくさん) 微妙院(みみょういん)
本尊 阿弥陀如来
浄土宗の古刹浄安寺は京都市東山区知恩院の末寺。数多くの寺宝や文化財が伝えられている。
浄安寺はかつて真言宗の寺院であったという。『新編武蔵風土記稿』には、「当寺往昔は真言宗なりしがいつの頃にか廃せしを永正2年(1505)天誉了聞が開きて今の宗に改めたり 故に了聞を以て開山となせり」と記されている。
了聞上人は信濃国伊那郡高遠に生まれ、初め禅宗に入ったが、浄土宗の隆誉光冏の説法に感動してその門下となり、やがて明応元年(1492)、増上寺大五世の住持となった。