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西行法師見返りの松と碑 歌人としても知られる西行法師は、文治2年(1186) 69歳のとき、奈良東大寺再興歓進のため奥州平泉の藤原氏を訪れる旅の途中、ここ下高野のお堂に参拝したが、激しい雪の日の寒さと旅の疲れとで病に倒れ、村人たちの手厚い看護を受けます。 無事に回復し、再び平泉への旅に戻った西行法師は、小庵を離れる際、庭にあったみごとな技ぶりの松を何度も振り返りながら出発したといわれ、いつしかこの松は「見返りの松」と呼ばれるようになりました。 その後、奈良東大寺の重源もこの地を訪れたといいます。この時、西行の故事を懐かしみ、松に笈(おい・僧などが諸国回遊の際に経文などを入れて背負う箱)を掛けたことから「笈掛けの松」とも呼ばれています。また、この庵を奈良の東大寺にちなんで東大寺と名付けました。 なお、その東大寺は明治政府の神仏分離令によって廃寺となり、その跡だけがあります。 現在の松の木は3代目のものといわれており、その碑は杉戸町指定の文化財第1号となりました。 現在、『西行法師見返りの松』のある場所は永福寺の入口付近です。松の写真左奥に永福寺の山門が見える。 |
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