大門宿本陣表門
【大門宿本陣表門】
さいたま市緑区大字大門2864
大門宿は日光御成街道の宿場で、この門は、本陣の表門として元禄7年(1694)に建設された。母屋は昭和35年に焼失したという。
少し離れた向かい側には脇本陣(写真下)の表門がある。かつては赤く塗られていたので赤門と呼ばれたが、今その色は消失している。
いずれも「表門」だけで、肝心の本陣は現存していない。
大門宿は、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠6軒であった。
宿場のはずれに「大興寺」があり、大門の地名はこの寺の門が由来らしい。
天正18年(1590)の徳川家康入国時は岩槻藩領だっったが、大門が元禄10年(1697)日光御成道の宿駅となると同時に幕府領となった。