富士塚の三地域掲載

十条の富士塚

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十条富士塚 【十条の富士塚】 北区中十条2-14-18
十条冨士塚(じゅうじょうふじづか)は、十条地域の人々が、江戸時代以来、冨士信仰にもとづく祭儀を行って来た場です。
現在も、これを信仰対象として毎年6月30日・7月1日に十条冨士神社・丸参十条伊藤元講が、大祭を主催し、参詣者は、頂上の石祠(せきし)を参拝するに先だち線香を焚きますが、これは冨士講の信仰習俗の特徴のひとつです。
形状は、半円球の塚に、実際の富士山を模すように溶岩を配し、塚の頂上を平坦に削って、富士山の神体の分霊を祀る石祠を置き、中腹にも、富士山の五合目近くの小御嶽(こみたけ)神社の石祠を置いています。また、石段の左右には登山路の跡も残されており、人々が登頂して富士山を遥拝し、講の祭儀を行うために造られたことが知られます。
十条富士塚 十条富士塚

木曽呂富士塚

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木曽路の富士塚 【木曽呂の富士塚】 川口市東内野594
曽呂の富士塚は、地元で「ふじやま」・「木曽呂浅間」と称され、寛政12年(1800)に富士講の一派である丸参講の信者である蓮見知重の発願により見沼代用水東縁と見沼通船堀の連絡点の崖上に築造されたものです。現存する県内最古の富士塚です。高さ(盛土部)5.4m、直径20mを測り、塚全体が盛土で築かれており、火口・お中道・胎内めぐりの穴などが設置され、富士講築造の富士塚としては県内最古のものです。
十条富士塚 十条富士塚

赤塚諏訪神社富士塚

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赤塚諏訪神社富士塚 【赤塚諏訪神社富士塚】 板橋区大門5
赤塚諏訪神社から首都高速道へ向かった先に諏訪神社富士塚がある。
扁額には浅間神社の銘があるがある。以前はなかった案内板が設置され。近くに赤塚諏訪神社があり、そこで行われる伝統行事「田遊び」では神輿渡御がここの敷地まで来るそうだ。
浅間神社は5メートルほどの単立の山があり、急な細い道を上ると頂上に石造りの祠(写真下)を祀る。山道の両脇には石碑が並び、右の大きな碑には 「御室淺間大神」と神道冨士教会の字が読み取れる。
左にある石碑には、明治16年1月吉日、正一位秋葉神社、阿遮羅神不動明王、南無道了大菩薩とある。
当富士塚は、平成二十二年度(2010)、区の登録記念物(史跡)となりました。
赤塚諏訪神社富士塚 赤塚諏訪神社富士塚
赤塚諏訪神社富士塚 赤塚諏訪神社富士塚
上の石仏は風神・雷神のようですが石碑に記載がある阿遮羅神不動明王かも知れない
赤塚諏訪神社富士塚 赤塚諏訪神社富士塚
板橋区赤塚の氷川神社境内の富士塚を上赤塚富士、赤塚諏訪神社の富士塚を下赤塚富士と通称している