山門をくぐってすぐの右側にヒイラギがある。板橋区の天安記念物に指定されている。説明板があるので下記に写した。左側には写真右の宝篋印塔(ほうきょういんとう)で、これほど大きいのは近隣では見たことがない。下は松宝閣(寺宝館)で宝物殿。
【松月院のヒイラギ】
樹種、ひいらぎ(モクセイ科)。樹高、約10メートル。目通り、約270センチメートル。樹齢、約100年(推定)。
ヒイラギは厚い常緑の葉の鋸歯(ぎざぎざ)が鋭く、さわるとひいらぐことから、この由来が出ている。ヒイラギの小枝と鰯の頭を節分の門辺に指し、鬼の進入を防ぐという風習は最近まで見られる。また、ヒイラギの葉は若木では鋸歯が鋭く、古木になると鋸歯は消滅して全緑となり丸くなることから、人間の成長過程を象徴するとの説話も残る。
松月院のヒイラギは、上部の樹幹の葉は丸く、下部の若い枝の葉は尖った鋸歯を持っている。このような説話の葉の特徴を備えた古木は区内には珍しい。
平成6年度、板橋区登録文化財の天然記念物(名木・巨樹・老樹等)とした。
平成8年3月 板橋区教育委員会