平柳蔵人居館跡 川口市指定史跡 川口市元郷4-12-6(南平柳公民館元郷分館の敷地内)
【平柳蔵人居館跡 案内】
正覚寺の案内
川口市指定史跡
平柳蔵人居館跡
『新編武蔵風土記稿』によると「平柳領元郷村」の項に、岩付城主太田資正の家臣に平柳蔵人というものがおり、元郷村に居住し、その周辺を領有していたとあります。また、平柳蔵人は永禄7年(1564)の岩付城主太田資正と下総の里見義弘が連合して、北条氏康と戦った鴻之台の合戦に参加して討ち死にしたと記されています。元郷の
正覚寺は平柳蔵人の開基であり、この寺に墓所があったと言われ、領家の
実相寺には蔵人の法名などの過去帳が残っていると伝えられています。
また、『新編武蔵風土記稿』には「村(元郷村)の西の方に陣屋跡があり、広さ一町歩(1ha)ほどの地で三重堀の跡というところに小溝が残っており、平柳蔵人の居住地であったという」と記載がなされています。この居住跡が現在の南平公民館元郷分館(写真下)の所と推定されますが、その当時の面影は留めていません。
昭和40年1月16日指定 川口市教育委員会
正覚寺の
縁起碑には平柳蔵人の解説あり。