地蔵院(慈眼寺) 川口市桜町5-5-39
慈眼寺(地蔵院)本堂
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 日光道中絵図の鳩ヶ谷宿(江戸時代)
足立観音霊場の29番札所
観音堂本尊 十一面観世音菩薩
慈眼寺は真言宗智山派の寺院で、本尊は十一面観世音菩薩。現在は同じ宗派の地蔵院に合寺され、その観音堂として扱われている。写真下の地蔵院仏教美術館の1階部分が観音堂です。
地蔵院縁起によれば、
当寺は箱崎山錫杖寺地蔵院と称す
聖武天皇の時代より1,100年の歴史
本尊地蔵菩薩は行基伝(平安期)
慈覚大師の守本尊・秘仏地蔵尊也
子育地蔵菩薩は埼玉六地蔵の2番
安産観音は足立坂東霊場29番(写真あり)
平和不動は足立百不動の29番
修行大師は新四国霊場の59番


山門
1階が観音堂
慈眼寺観音像 観音像アップ
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薬師如来 聖観音菩薩 扁額 弘法大師
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鐘楼 良縁地蔵 左の地蔵さんは良縁地蔵と呼ばれています。
昔話で、村のお大尽の母親が息子の嫁取りでお地蔵さんに相談した。満願の日、母親が息子と別れさせたい娘いるが、よく働き、素直で優しい笑顔の姿が次々浮かんできた。お地蔵さんのおかげで、よい娘だと気が付きました。
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案内図 千手院 法福寺 鳩ヶ谷市街の北の五叉路、交差点の信号待ちのバスなどいると入口を見過ごしてしまうので注意がいります。駐車場が参道脇にあるが、普段は使用しないので、奥まで進めば山門の脇にあります。
県道105は、北に進めば首都高の高架橋をくぐり、外環道の下は「石神(南)」交差点です。なお、直進すればすぐ、右側に「20番札所の真乗院」があります。 →広域案内図
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江戸時代に日光御成道を描いた絵図が国立公文書館にあり、その中に地蔵堂として表示があります。鳩ヶ谷宿域を複写して掲載しました。 日光道中絵図の鳩ヶ谷宿(218Kb)
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『鳩ヶ谷八景』なるものが存在します。昭和3年(1928)に選定された鳩ヶ谷の風光明媚な場所ですが、ここ、法性寺には、鐘楼写真の脇に「鳩ヶ谷八景、其の一、地蔵院の晩鐘」と刻まれている小さな石柱が立っている。
不動明王
   県指定文化財の不動明王
タブノキ
  鳩ヶ谷市指定の天然記念物 タブノキ
 
木造不動明王立像
 本像はヒノキ材の寄木造りで、目は玉眼をはめ込み、元々は彩色が施されていたと見られますが、現在は古色仕上げとなっています。
 座高53cmと小型ですが、堂々とした体つきの肉取りや写実的で布のひだの巧みな彫り方などから、鎌倉時代前期、13世紀半ばに近い頃製作と推定されています。全体的に保存も良く、後の修復部分も着衣の一部に留まっています。
 その怒りと祈りの力強さが溢れる姿には、次の二つの特色が見られます。
 一つは、右腕を振り上げ宝剣を肩にかつぐように捧げ、今にも振り下ろそうとしている姿で、他に例を見ません。もう一つは、頭髪の形で、髪の毛が風を受け東部の左側になびくような斬新で躍動感のある造形となっています。
 作者については不明ですが、その様式や手法から鎌倉時代に主流を占めた運慶・快慶に代表される慶派仏師の手になるものと推定されることから、本県のみならず関東地方における慶派様式の流入と受容を考える上で大変貴重な作例と、高く評価されています。
  埼玉県指定有形文化財 昭和55年3月29日指定
  埼玉県教育委員会 鳩ヶ谷市教育委員会

タブノキ
 3月から5月にかけて、黄緑色の小さな花が数多く咲き、7月から8月には、黒紫色に熟した径1cmほどの実を付けます。このタブノキは、幹回り約6m、高さは約20mもある市内屈指の大木です。

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