新郷貝塚(川口市東貝塚25他、新郷若宮公園内)と周辺
【新郷貝塚 案内】
貝塚と言っても写真左の案内板と標識が立っているだけで普通の公園だ。下図の観音堂や阿弥陀堂は地図に載っているが堂らしき建物はない。
【新郷貝塚 (埼玉県指定史跡)】 (説明案内板を転記)
所在地:川口市大字東貝塚
新郷貝塚は、縄文時代後期の主淡貝塚(淡水産の貝を主体とする貝塚)で、松伏町栄光院貝塚等と共に、埼玉県を代表する縄文時代後期の貝塚である。
この貝塚は三つの地点からなり、南北150メートル、東西の最大幅120メートルの規模を有している。
縄文時代後期の関東地方は、貝類を中心とする漁撈生活が盛んな時代であり、その頃の生活を知る上で貴重な歴史的遺産である。
貝塚の発掘は、最初明治36年に鳥井龍蔵博士によって行われ、更に昭和元・6・7年と3回行われ、この発掘によって3軒の居住後と多数の遺物が出土している。
出土品の主なものは、次のとおりである。
土製品・・・・・堀之内式土器、加曽利B式土器、安行式土器、土錘、土版、土偶、耳飾り
石製品・・・・・石鏃、石斧、石皿、石棒、凹石
骨角牙製品・・・・・垂飾、貝輪、貝刃
自然遺物・・・・・貝類(ヤマトシジミ、セタシジミ、オキシジミ、ハマグリ、ハイガイ、サルボウ、シオフキ、サザエ、アカニシ、カガミガイ)、獣骨(鹿、猪、犬、鯨)、魚骨類、鳥骨類、伸展葬人骨(五体)
指定日:大正12年3月31日 昭和58年3月 埼玉県
|
|
|
地図に観音堂と表示される場所には写真上左の六地蔵と馬頭観音。阿弥陀堂と表示されるあたりに写真右の六地蔵がある。
写真下の祠には「大口真神(おおぐちまがみ)」が祀られていた。調べたら、日本狼が神格化したものだそうだ。大口真神を祀る神社では、オオカミが描かれた御札が出される。火災、盗難除けなどの御利益があり、畑などの害獣除けのため建てられるとある。 |
|