安行原の蛇造り ≪安行八景≫
【安行原の蛇造り 案内】
毎年5月24日、写真の場所でお祭が行われます。祭の様子は埼玉県が設置した説明文を下に写しましたので読んでください。写真中央が説明文にあるケヤキの大木でしょうが途中から上部がなくなってます。今はその左にある矢倉が代用されているようで上部にワラ製の蛇頭がビニールを被せて載っかっています。これと同じものが、少し離れているが外環道下を走るR298号沿いにある「安行・道の駅」(樹里安)館内に展示されている(下の写真)。
左の写真で、左端に路地があり、その先には貝塚があると地元の人に聞きました。それとは別に、近くには「新郷貝塚」あり、縄文時代は低地は海だったことがうかがわれる。
【安行原の蛇造り】 (説明案内板を転記)
所在地:川口市大字安行原
この祭は、毎年5月24日に行われ、五穀豊穣・天下太平・無病息災なども祈願するため、長さ10メートルの蛇をつくることから始まる。
午後3時頃、出船のドラに似た鐘の音を合図に安行原のうち、清水、半縄、向原、中郷の四つの字の村人が藁(わら)をもち集まってくる。
先ず、この一年間欅(けやき)の大木につけられていた蛇をおろし、次に各人がその蛇をみながらそれぞれ協力して昨年と同様な蛇のかたちを作り上げていく。大蛇の頭部は、木の枝で枠をつくってこれに藁を組み合わせたものを二組み作り、それらを重ね合わせて片方が上下に開くようにする。これが大蛇の口であり、その中に舌をつけ、密蔵院の住職によって書かれた祈願文をしっかりと結びつけ、耳、鼻、ひげ等が順次編まれて、これらを所定のところにつけて蛇の頭ができあがる。
次に、胴は藁をねじりながら三つ編みにして約十メートルの長さに造り、最後に頭や胴等が全て組み合わされて蛇造りが終わる。
出来上がると、大欅の股のところに頭を、胴を幹に巻き付けて安置し、百万遍の行事を行って、この祭は終わる。
昭和58年3月 埼玉県
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「安行原の蛇造り」は川口市指定無形民族文化財
左下の写真は安行の「道の駅」館内に常時展示されている。舌の部分にしっかりと結びつけられているのは、<A href="../mituzoin/hondou.htm">密蔵院</A>の住職によって書かれた祈願文です |
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「安行・道の駅」館内には祭で使われるのと全く同じ蛇造り |
写真左から地蔵菩薩,庚申供養塔 |