龍福寺 板橋区小豆沢4-16-3 薬王山 真言宗智山派
【龍福寺 施設案内】
本堂|薬師堂十三重の塔・鐘楼堂板碑
第86番霊場の碑・地蔵庚申塔などの集合塚
境内の花
龍福寺(りゅうふくじ)
 御本尊は大日如来。宗派真言宗智山派。薬王山東光院と号しています。
本寺は、室町時代末期に袋町(現北区岩渕町)の真頂院の僧運珍が隠居寺として創建したのに始まるといわれています。その後の寺歴について詳細は不明ですが、「新編武蔵風土記稿」に末寺として興隆寺や教性院があげられているので、この頃には寺勢を誇る寺となっていたことがわかります。
本寺に伝わる「薬師縁起」には薬師堂に祀られている薬師如来(秘仏)が、天長年間(824〜834)に台地下の七々子崎(ななこざき)と呼ばれる荒川の入江で発見されたことや、小豆沢の地名が、平将門への貢物を積んだ舟がここで沈み、その際積荷の小豆が流出したことに由来していることが書かれています。
本寺には、かって20余基の板碑があって、板碑寺とも呼ばれていましたが、先の大戦の空襲で、堂宇・寺宝が焼失し、板碑も損傷してしまった。現在ではただ昭和58年度に板橋区有形文化財となった、鎌倉時代の特色を見事に示している建長7年(1255)の大型板碑と延慶2年(1309)の板碑など7基が残るだけです。
なお、本寺は豊島八十八ヶ所霊場の第86番札所となっています。
平成18年3月 板橋区教育委員会 案内板より


本堂の向かって左奥には写真下の枝垂れ桜とシャクナゲが咲いていました。