廓信寺 さいたま市浦和区北浦和3-15-22 浄土宗
【廓信寺(かくしんじ)】
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本尊 阿弥陀如来坐像(県指定有形記念物)
足立観音霊場の2番札所
針が谷観音寺(廓信寺管理) 本尊 聖観世音菩薩
旧中山道沿いに看板が立ち、仁王門へ続く参道になっている。入口脇に駐車場、山門を過ぎて左手にも駐車場がある。 仁王門は江戸後期の建立。
山門は常時閉まっているようで、左手の通用門から入る。コンクリート製の堂があり、中には、板石塔婆は、元亨4年銘(鎌倉後期)の阿弥陀一尊種子の塔婆で、市指定有形文化財。浦和を代表するものといわれる。他に江戸後期の浦和塾の儒者、小泉蘭斎の墓碑が収まっている。
境内に法然上人像があるが、浄土宗の寺院でも珍しい。上人像の特集は
→こちら。
木造阿弥陀如来坐像 (写真は下)
埼玉県指定有形文化財(彫刻)
昭和61年3月22日指定
廓信寺(かくしんじ)は、浦和郷一万石の代官中村吉照(元和元年−1622−没)が旧主高力清永(岩槻城主)追福のために建立した浄土宗の寺である。
この尊像(下に写真あり)は、寺伝によれば、大阪城の内仏であったものを吉照が徳川家から拝領し、廓信寺の本尊としたものという。円満な尊顔をもち、等身大の堂々とした体躯を持つ坐像で、像高88cmである。寄木造り、玉眼嵌入で、納衣は偏袒右肩、印相は中品中生印(説法印)であり、肉身部は金泥仕上げ、納衣ぶは漆箔となっている。
元禄14年(1701)の修理銘があるが、造像時の姿をよくとどめている。平安時代後期に盛行した定朝様式の特色を余すところなく備えた仏像彫刻の優品といえる。なお、製作年代は、鎌倉時代初期と考えられる。
昭和62年8月 埼玉県教育委員会 他 (境内説明板より)