龍門寺 さいたま市岩槻区日の出町9-67
龍門寺は、岩槻市街の東北に位置し、日光御成道に面している。宗派は曹洞宗に属し、大里郡寄居町藤田正龍寺の末寺である。
天文19年(1550)斉田若狭守の開基で、山号は若狭守の法号「玉峰道全上座」に因んで玉峰山という。開山は柊叟寅越大和尚で、本尊は釈迦如来を安置している。
境内には、白山堂、弁天堂、稲荷堂、不動堂がある。不動明王像は、慈覚大師の作といわれ、手なし不動の伝承がある。
なお、時の城主大岡出雲守が寄進したと伝えられる備前国福岡一文字派の刀工助真の作品である刀一振り(国指定重要文化財・工芸品)が所蔵され、また、岩槻藩主大岡忠光の墓(昭和35年市指定文化財・史跡)や、岩槻藩士山県大貳筆の大岡忠光行状記(昭和53年市指定文化財・古文書)などがある。
昭和59年3月 岩槻区 (現地掲示板より)