宝蔵寺 川口市西新井宿355 真言宗豊山派
古い記録は焼失のため、創建時代は、明らかではないが、永禄年間(1558〜70)以前、法印栄宥が開山(再興)、第1世とされている。寛政2年(1790)火災にて、本堂、庫裡を焼失し、同7年に当寺大18世海恵が再建し、中興の祖となる。開山当時、足利、鶏足寺末であったが、永禄年間に、西新井、総持寺(西新井大師)が長谷寺の直末となった時に総持寺末となった。
文化3年(1813)、二色寺格に昇格し、末寺13か寺が記録されている。そのうち、現存しているのは、5か寺である。明治40年に長谷寺の直轄となり現在に至っている。
当寺には、永正15年(1518)の山王二十一佛奉康甲待供養のめずらしい板碑があり、十王信仰の分析や影響を知る貴重な資料となっている。
現在の堂宇は昭和10年、秀岳が本堂を改修し、庫裡を新築したものである。 《宝蔵寺より》
◆北足立八十八ヶ所観音霊場57番札所
山門手前の左には「西新井宿・氷川神社」があり、道路向かいには 「子日宮神社」と「多宝院」が並んである。以下、順に紹介する。