大興寺 さいたま市緑区大字大門2583 真言宗智山派 慈眼山観音院
【大興寺】
天正19年(1591年)に寺領30石が徳川家康より寄進された真言宗智山派の古刹。中興開山は永義で、永禄2年(1559年)没。
本尊は不動明王立像。本堂前の建屋には阿弥陀三尊板石塔婆が金泥が塗られており、南北朝時代の作りで市指定有形文化財となっている。
また、山門を入って左に徳本上人念仏供養塔があり、市指定有形文化財となっている。
古木が多く、ヒイラギ、ウメ、ヒヨクヒバは、市指定天然記念物となっている。寺中には観音堂もあり、如意輪観音(行基作)が安置されていたが、盗難に遭い代替が祀られている。塔中には地蔵を本尊とした多聞寺もあったが、今はすでにない。更に墓所には、大門宿本陣歴代の墓がある。尚、当寺の受けた30石の御朱印は市内最高のものであった。昭和51年に本堂、客殿などを新築し寺観は一新。平成23年鐘楼新築。