【泉福寺】
→周辺地図
ご本尊は不動明王、宗派は真言宗智山派崇福山泉福寺と号す。 開山は不明ですが、大堂にある歴応3年(1340)4月鋳造の梵鐘の銘文中に「泉福寺」の名があるので、鎌倉時代には創建されていたと思われます。その後の寺暦については不明ですが、明治5年(1872)の「新義真言宗本末一派寺院明細帳」に「第47世住職英尊」とあり、明治初年まで47人の住職を数えたことがわかります。
明治9年6月29日には、公立の下赤塚学校がある本寺を借りて開校し、旧上赤塚村の清涼寺にあった石成学校と合併して明治24年10月に赤塚小学校が誕生するまでの約15年間、ここで授業が行われていました。
本寺に伝わる十一面観音立像は、天和元年(1681)7月に下赤塚村の名主春日伊兵衛が寄進したもので、平成3年度板橋区の指定文化財となりました。
境内には、鎌倉時代から室町時代までの板碑が十六基立ち並んでいます。なお、本寺は豊島八十八ヶ所霊場の第23番札所となっています。(板橋区教育委員会)