浮間不動尊堂
『新編武蔵風土記稿』によれば、浮間に大教院と言う寺があり、「本山修験派なり、中尾玉林院配下なり、不動を本尊とす」とあります。元々は浮間4-12-14にあったのが1993年に移されました。
不動像本体の大きさは15センチほどと小さいです。溶岩石風の上に座りにらみを利かせています。岩の途中からは滝が流れ落ちている。両側にいる像は矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)です。
不動が右手に持っている剣を利剣、左手の縄は羂索(けんさく)といいます。邪悪な心を断ち切り悪い心をしばり善心をおこさせることを現します。背中の炎は迦楼羅焔(カルラえん)といいます。カルラは毒をもつ動物を食べるという伝説上の鳥の名前です。足下の岩は磐石(ばんじゃく)といって、堅くて大きな岩を指します(金剛石=ダイアモンド)。
いつも閉じている扉を開けてもらいました。貴重な写真です。


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浮間不動堂内 浮間不動堂内
浮間不動堂内 浮間不動堂内
閻魔ファミリー 矜羯羅童子と制多迦童子
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