大黒天(密蔵院)
大黒天堂

大黒天

福聚院の大黒天
【密蔵院 施設案内】    リンク密造院サイト
本堂不動堂|大黒天堂|見返り地蔵茶筅塚
弘法大師興教大師銭洗い弁天布袋像
境内山門女人講安行桜十六羅漢像
川口七福神の一つ、大黒天の堂があり、その右側にある説明文を転記します。
大黒天は古代インドの神様で密教では大日在天の化身、生産の神様で、くろ(黒)くなってまめ(魔滅)に働いて大黒天を拝むと財宝糧食の大利益が得られます。大黒天を、秋の七草に因んで譬(たとえる)と萩で花言葉は「想」。
  しら露も こぼさぬ萩の うねり哉  芭蕉

この大黒天像は脇侍の狛犬と共に左甚五郎の作と伝えられている。この狛犬は入魂の出来映え故に、夜ごと出歩くようになった。心配した住職が出歩かないように尊像の前に網をかけたところ「網掛け大黒天」と称されるようになったという。

【大黒天】
大黒天を、台所の一切を守り飲食を豊かにする家内安全の神として祀る地域は多い。主婦を「ダイコクさん」と称するのもここから来ている。
インドの破壊神シヴァの化身である「マハー・カーラ(大きな黒)」に由来すると言われ、悪魔退散の強力な戦闘神の一面も持っており、念怒相(ふんぬそう)の像もある。
天台宗祖である伝教大師最澄が日本に請来(しょうらい)した三面大黒天は、仏・法・僧の三宝を守護し五衆を護持する仏であった。
日本ではダイコク(大黒・大国・大穀)の音読から、五穀豊穣の神で冥府の神でもある「大黒主命」と習合し、大黒頭巾に大きな福袋を背負い、打ち出の小槌を持って米俵の上に乗る姿が主流となった。
現在はもっぱら財宝や利益増大をもたらす神として崇拝されている。

写真左は小石川・福聚院(ふくじゅいん)の大黒天で小石川七福神。鎌倉時代の作と伝わる大黒天座像は、古式で簡潔、量感にあふれている。