松月院・大堂(板橋区)
- 住所:板橋区赤塚6丁目40-4
- 鎌倉時代以前は七堂伽藍に十二脇坊を備えた大寺であったとありますが、現在は、左の石段側に阿弥陀堂と国の重要美術品に認定された梵鐘があり。
- 右の石段側に、八幡神社と奥に稲荷神社がある。
鐘楼には看板があり「この釣鐘は国の重要美術品に認定されている暦応の古鐘です。鐘には少し割裂がありますので保存上つき鳴らすことを禁止しています。
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- 大堂
本堂に安置された阿弥陀如来坐像は、高さ約90センチの木像で平安時代後期の作と思われる立派な尊像である。
また、堂前の梵鐘は暦應三(1340)年の鋳造で、学僧として名高い鎌倉は建長寺四十二世中岩(円月)も撰文の鐘銘により名鐘として誉れ高く、古来文人墨客の杖をひくところとなった。
鎌倉時代以前は七堂伽藍に十二脇坊を備えた大寺であった大堂も、永禄四(1561)年上杉謙信による小田原攻めの時兵火のかかったと伝えられ、いまはわずかに本尊と梵鐘に往時の面影をしのぶにすぎない。
- 平成5年2月 板橋区教育委員会