源覚寺(文京区) の閻魔像
文京区小石川2-23-14 浄土宗
本尊は阿弥陀如来。「こんにゃく閻魔」と呼ばれる閻魔像である。この像は鎌倉時代の作で古い座像である。右目部分が割れて黄色くなっているのが特徴で、この姿が名前の由来である。
宝暦年間(1751-1764)のこと。眼病を患った老婆が、閻魔像に治癒祈願の参拝をおこなっていた。すると夢枕に閻魔大王が現れ「満願成就となった暁に、片方の目をお前にやろう」と言った。そして21日間の祈願を終えた時、老婆の片方の目が突然見えるようになり、お礼参りに行くと閻魔像の右目がつぶれていた。老婆はその功徳に感謝し、自分の好物であったこんにゃくを以後口にせず、閻魔像に供え続けたという。
閻魔堂