鳳生寺(北区赤羽)
北区赤羽西3-21-18 岩淵山 曹洞宗
文明十年(1478)建立、太田道灌の開基と伝えられ、毎年2月には釈迦如来の「大涅槃図」が公開されている。元々は岩淵宿にあった為に岩淵山の山号があるが、天正年間(1504-21)にここに移転した。
本尊:釈迦如来三像
本尊の地蔵菩薩像は平安時代藤原期の造立で、総高65センチ。慈覚大師作と伝えられている。また、平将門の守り本尊でもある像をこの地に奉安したことが当山の開基になった。写真はお前立ちで、本尊は後ろの扉の中に安置されている。
鳳生寺は武蔵野台地の端の起伏に富んだ地形の中で台地底部に位置する。道路は細く曲がりくねっているし、一方通行になっているので車で行く場合は注意してほしい。山門の先に通用門があり中に駐車場がある。
扁額の文字も消えている 中は空のようです
「奉読誦汰卒経一千部供養塔」享保7年(1722=江戸時代)
子育地蔵 台座には「東千講」の文字
観世音菩薩
門標 曹洞宗 岩淵山
「太田道灌開基」銘の碑
【鳳生寺坂】
この坂は、鳳生寺門前から西へ上る坂で坂上の十字路まで続き、坂上の旧家の屋号から六右衛門坂とも呼ばれます。坂上の十字路を右(北)に向かうと赤羽駅西口の弁天通り、左(南)へ向かうと十条仲原を経て環七通りへと至ります。名称の由来となった鳳生寺は、太田道灌の開基と伝えられ、岩淵宿にあったものを移したので、現在も岩淵山と号しています。
(北区教育委員会解説より)
地蔵菩薩座像(地蔵は立像が多い)