桜草ロゴ 桜草の育て方
資料協力:北区産業振興課
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☆桜草植替風景
説明図1

1.芽分けと植付け

11月中旬から翌年2月中旬までに行う。芽を掘り起こし、 図1のように丁寧に一芽づつ分けます。図2のように、鉢底には排水をよくするため網状のものを敷き、ゴロ土を2センチ位入れ、その上に培養土を入れて植え込みます。植付けが終れば十分に水をあげます。
説明図2

桜草が極端な乾燥をきらうので、素焼鉢よりも堅焼や塗り鉢の方が水やりの回数がはぶけます。5号鉢(15センチ)を使うのが標準です。

培養土

地方や気候によって条件は異なりますので絶対的というものではありませんが、この圃場ではバーク・腐葉土・赤玉土(小粒)・牛ふんを1:3:3:0.5の割合で混ぜたものを使用しています。(図3参照)
説明図3

2.施肥及び除草

2月下旬から遅いものでも3月下旬に発芽しますので、全部発芽しましたら極く薄い水施(プラントフット又は油粕の腐熟した上澄液など)を一回、花が終ったら一回、5月中・下旬に最後の一回与えます。除草は3月から10月頃まで常時注意して行います。

3.濯水

春・夏共に乾いたら潅水は絶対に必要ですが、潅水が過ぎると根腐れを起すので、程よくしなければなりません。ただし、花蕾が色づき始めたころから花の終るまでは多めに潅水しても差しつかえありません。葉が枯れて休眠を始めたらあまり多く水をやらないようにします。

4.摘花及び増土

他の植物と同様、花後結実しますが、それに要する精力は相当のものといわれています。ですから採種する場合を除いて、早めに花を摘んだ方が翌春のためには良いわけです。摘花がすみましたら増土です。桜草の芽は生長するにしたがって表土上に出る特性をもっています。新しい根茎が葉の中から現われているので増土します。土は植付けに使用した残土があれば最適ですが、なければ普通の土を入れ、根元をかくしてやります。葉が枯れるまで、根茎が見えたら増土します。

5.その他の注意

桜草は寒さに強いが、暑さと乾燥には極めて弱いので、梅雨明け後、半日蔭又は木の下などに置くか日覆をします。また、冬場は霜柱と乾燥には注意して下さい。 葉はできるだけ長く枯らさないようにすることが、翌年立派な花を咲かせるコツです。