【金剛寺案内】
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安行植木開発の祖
吉田吉田権之承の墓
埼玉県指定旧跡 昭和38年8月27日指定
広く名がよく知られている安行の植木は、江戸時代初期、吉田権之承によって始められたと言われています。
吉田権之承は、安行の名主役でよく村治に務めました。また若い頃から草花や盆栽に興味を持ち、珍しい草木を集めては栽培していたといいます。
明暦年間(1655〜57)の江戸大火の後、植木や草花等を江戸に送ったところ人々に喜ばれたことから、付近の者も見習い苗木を作り始め、今日の植木産地としての隆盛をみるにいたりました。いつしか、吉田権之承は、世間から「花屋」と尊称されるようになり、今でも子孫の吉田家は、「花屋」の屋号を代々受け継いでいます。
吉田権之承の墓は、小松石で作られた舟形で(写真手前の左)、棹石の高さは67.5cm、中央に観音立像が浮き彫りされ、向かって左側に「元禄十六年葵未年七月朔日」、右側に法名の「蔭清禅定門」が刻まれています。
川口市教区委員会