(20) 阿耨観音 あのくかんのん
阿耨観音 あのくかんのん
【大恩寺施設案内】




阿耨はサンスクリット語で清涼の池という意味で、ヒマラヤ山中の北側にある想像上の澄んだ池で、一辺が約350Kmの正方形で、八功徳水(はっくどくすい)で満たされています。この湖に辿り着くには超人的な能力が必要といわれます。この湖の信仰から発展して、水難の禍から救ってくださるという観音であります。
「あるいは巨海に漂流して、龍、魚、諸鬼の難あらんも、かの音の力を念ずれば、波浪も没することあたわざらん」と。阿耨遠池の龍王(観音)が巨海の諸難を救ってくれる意であります。

※ 八功徳水 はちくどくすい、とも読みます。

極楽浄土の池にある水で、8種類の功徳を具えた水です。 甘、冷たい、やわらかい、軽、澄んでいる、臭みがない、のど越しが良い、お腹に良い。