赤羽台トンネル
赤羽−西台を結ぶ都道447号線です。車両専用道路で人や自転車は通行できない。トンネルの先が赤羽側、イトーヨーカドーの交差点に出る。
トンネルは半地下堀割形状に作られているが、完成するまでには地域住民と長い年月の話し合いが行われた。その経緯を記した記念碑と解説板が置かれているので掲載した。
赤羽台トンネル
三千三百所帯が生活する緑豊かな赤羽台団地に、赤羽地区のまちづくりを促すための都市計画道路の建設が定義された。
団地を南北に分断するこの道路は、交通の利便性と引き替えに住環境の悪化と、生活の利便を損なうおそれがあった。このため団地住民は全面地下方式を強く主張し、行政は半地下掘割方式を提示し、両者のあいだに数年に及ぶ相克つがつづいた。
住民は悩み、考え、行動し、深い苦渋を持って行政側の要望を選択した。その後両者は細部に及ぶ円満な合意づくりをめざして、対話と研究に多大の努力をかさねたすえ、今ここに、新しく修景された”赤羽台トンネル”の実現をみた。
この地に住む人々の知恵とたゆみない努力の結晶として生まれたこの周辺環境が真に住民のためのものとして末永く健全に守られ、育成されることを願い、ひたむきに取りくんだ多くの人々の努力の証として、この碑を置く。
平成4年4月
東京都北区
赤羽台団地自治会