【カクレミノ】
関東南西部から沖縄に分布するウコギ科の常緑樹。ヤツデやアオキとともに日陰に強い植木の代表であり、和風庭園(特に茶庭の露地)や飲食店の軒先などに多用される。
葉の形が伝説上の「隠れ蓑」(それを着ると姿を消すことができるという「透明マント」のような代物)に似ていることから命名された。
幼木のうちは葉が3つ〜5つに裂けるが、成木になると長楕円形の葉だけになる。また突然変異も多く、写真のように葉の形には変化が多い。葉は古くなると黄色くなって落ちる。
ほとんど目立たないものの、成木になると6〜8月に黄緑色またはクリーム色の五弁花が咲き、秋から冬にかけて実が黒く熟す。