【鶴ヶ丸八幡神社 施設案内】
本社は、寛永3年(1626)芝村の代官熊沢三郎左術門尉藤原忠勝が、房州(現:千葉県南部)の鶴ケ谷八幡神社の分霊を勧進したことに始まる。現存する建物の建立年代は、棟札から寛永5年(1628)と考えられる。本殿は、三間社流造で、屋根は柿茸(こけらぶき)である。身舎(もや)は、向拝(ごはい=礼拝するところの軒)がつけられ、海老虹梁(えびこうりよう)で結ばれており、切目・長押で固め、組物は出三斗、中備に蟇股(ひきまた)を配する。軒は二軒で繁垂木(しげたるき)、妻飾りは虹梁大瓶束(こうりょうたいへいづか)とし、蟇股内部は彫刻を施し、内法長押(うちのりなげし)より上を彩色で飾る。蟇股や桁・頭貫などに施された亀甲などの彩色文様や細部意匠にその時代の特色をよく示している。
(昭和31年11月1日 県指定)
川口市教育委員会の解説を引用
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