岩槻大師彌勒寺 さいたま市岩槻区本町2-7-35 真言宗智山派 本尊 不動明王
【岩槻大師彌勒寺】
当山は光岩山釈迦院岩槻大師彌勒寺と号し、草創は宝亀5年(774)のこと。開山は桓武天皇の兄・開成和尚が金色の弥勒菩薩を安置し開山し、岩槻では一番古い古刹である。
大同2年(807)5月弘法大師ご巡錫の折り、本尊大日大聖不動明王を始め、東方守護の降三世明王、南方守護の軍荼利明王、西方守護の大威徳明王、北方守護の金剛夜叉明王を一刀三礼にして謹刻され、五大力尊として安置した。
鎌倉中期後の寛元3年(1143)には北条重時の外護を得て、椎名伊予守藤原吉次鋳造の梵鐘を寄進される。北条時宗の時代には、蒙古軍撃退を祈願し、その願成就により、時宗持念仏の妙澤筆の不動明王を寄進される。
明治25年まで彌勒寺学校として村の子弟の教育に当たり、岩槻尋常高等小学校の前身である。